新着研究情報

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12/07/15 第38回ISMH(国際温泉医学会)世界会議(スペイン:6月20日~23日)
        Bathing in hot water, utilizing ONSEN and drinking green tea
        may contribute to good health status of Japanese
                                                後藤康彰・早坂信哉

第38回ISMH(国際温泉医学会)世界会議で、標記研究を発表。
この研究は、日本人の生活習慣と健康感(自分がどの程度健康と感じているか)を検討したもので、データは静岡県の県民意識調査に基づいている。健康感は、Kaplanらの疫学的な研究で、将来の生存や死亡と関連することが知られている。

分析の結果、「毎日湯船に浸かること」、「温泉を利用すること」、「緑茶を多く飲むこと」とその組み合わせが、「健康感がよい状態」と関連することが、統計的に示され、「毎日お風呂に入り」「緑茶を飲むこと」が、「健康づくり」に役立つ可能性を支持する結果が得られたこととなった。
海外の研究者も日本の入浴や緑茶を飲む習慣には詳しく、健康への効果には肯定的。
家庭の浴室に洗い場のないヨーロッパの人々は、湯船に浸かる機会がないため、「日本人の肌がきれいなのもお風呂のせいではないのか?」といった質問には、「日本の気候が高湿度であることも要因かもしれない」と前置きしたうえで、「われわれの介入研究で、浴槽浴が肌に良い影響をもたらすデータも出ている」ことを付け加え回答した。