新着研究情報

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12/06/15 第77回日本温泉気候物理医学会総会・学術集会(秋田県仙北市:6月8日~9日)
        地球のめぐみ-温泉の安全な活用を科学する-

今年の標記学会は、乳頭温泉郷、田沢湖温泉郷、玉川温泉郷といった個性的な温泉の集積地にて、温泉や入浴を健康づくりに役立てるために不可欠な入浴事故の予防の観点から、様々な視点の発表・議論となった。
招待講演では、国際水治療・生気象学会会長のMüfit Zeki Karagülle教授が「健康加齢と温泉浴療法」を話され、高齢社会における「温泉療法」の果たす役割の可能性とエビデンスづくりの重要性に言及された。

当研究所からは入浴効果についての演題を2つ発表し、関係者との議論を重ねた。

○入浴方法が心身にもたらす影響-ランダム化比較試験(後藤康彰)
 「浴槽入浴」と「シャワー浴」を連続2週間づつ実施した介入研究。
 「継続的浴槽入浴」が「表情(笑顔)」、「疲れ」、「ストレス」、「痛み」等の改善に関連。

○「入浴習慣と女性の健康状態の関連」(早坂信哉)
 「入浴習慣」と「健康状態」を自記式調査でたずねた横断研究。
 「毎日の浴槽入浴」が、「睡眠での十分な休養」、「気分の落ち込み」の改善に関連。